スキー検定2級受験&合格記録(苗場スキー場、SAJ公認1・2級バッジテストコース)

苗場スキー場で開催されているSAJ公認1・2級バッジテストコースに参加してきました。

SAJ公認1・2級バッジテストコースというのは、1泊2日でバッジテストに必要な内容を講習して、そのまま検定に臨むというコースです。

私は今回参加して、初受験で無事に合格することができました。

今回は、検定で2級に受かりたい方や、バッジテストコースに参加するか検討している方向けに、実際に参加した体験を元に書いています。

この記事の内容は2023年2月での情報です。講習内容などは変わる可能性がありますので、ご留意ください。

2級バッジテストコースの概要

まずは今回の検定の結果を見ていきます。

合格者数

2級受験者全体

受験者数:28人
合格者:16人(57%)

バッジテスト2級コース参加者
参加者:14人
合格者:8人(57%)

これだけ見ると、コース参加者の合格率はおもいのほか低い気がします。特にコースに参加している人でも、普通に落ちている人もいるので、忖度はないようです。

2級参加者のタイプ

バッジテストコースに参加していない受験者には以下のような人が含まれていると考えられます。

・別のところですでに何かしらの講習を受けていて今回検定だけ受けている(はじめての人もいれば、2回目以降の人もいるはず)
・当日の事前講習に参加して、検定を受けている
・特に講習はうけておらず検定だけ参加している。

なので、受験するほとんどの方は、何かしら講習を受けているのではないでしょうか?

参加者の様子

参加者は、下は小学生、上は40代までいて、中学生〜大学生位に見える方が多かった印象です。

実力としては、みなさんきれいかどうかは別にして、パラレルで滑っていて、ある程度これまでに練習してきたので、2級にチャンレンジしてみよう!というような感じに見えました。

レッスンの内容

今回は参加者が14名と多く、1日目の基礎は全員で、午後からは2班に分かれて講習という形でした。

1日目

午前(9:50~11:30)

まずは全員の滑りの確認で、一人ずつ大回り、小回りを動画で撮影し、その後動画で滑りの内容を確認します。

ビデオ振り返りは、個人ごとではなく、全体に対して

その後全員で基礎の確認をしていき、特に後傾を修正していきます。2級では後傾(重心が後ろにある)はかなりのマイナス評価になります。

午後(13:00~16:00)

2班に分かれて、大回り、小回りに別れます(翌日は入れ替え)。私は小回りの班でした。

2日目

午前(9:00~11:00)

昨日と班を入れ替えて、大回りとシュテムターンを練習です。
特にシュテムターンは、普段やり慣れていないので、重点的に練習してきました。

午後(13:00~)

検定です。他の方が滑る間、結構待ち時間があります。

検定が終了後、1時間ほど事後講習がありました。検定内容を講師が講評し、そのアドバイスと修正を行うレッスンがあります。リフト2回ほどでした。

16:00頃

結果発表です。合格者は認定の紙を記入し、認定料を払います。

2級のバッジテストコース感想

合格に影響する要因

参加したから必ず合格できるとは限りません。

参加して感じたのは、このコースに参加して合格するためには3つの要因が関係すると思いました。

1.もともとの基礎力(影響大)
2.レッスンでの伸び方(影響大)
3.ナイターや間の時間での予習や復習(影響小)

おそらくこのコースに参加する方は、ご自身がどのレベルか判断するのが難しいと思いますが、もともとある程度滑れる人がコツを押さえて合格していくような感じがありました。

逆にこのコースでコツがつかめる基礎がないと合格には至らないのかもしれません。

レッスンでの伸び方では、講師の教え方の当たり外れや本人の吸収力も影響があると思います。でもこのあたりは、苗場スキー場に限った話でもないでしょうし、参加してみないと分からないと思います。

レッスンの順番

もう一つ、個人的に重要に感じたのは、初日午後に大回りと小回りのどちらのレッスンがあるか、です。初日はレッスン終了の16:00以降1時間と、ナイター(20:30まで)、さらに翌日9:00までの約1時間、プラスアルファで自主練習する時間があります。

一方で、2日目の講習後は検定まで、食事時間を考えると1時間も時間がありません。

なので、2日目に苦手な科目のレッスンがあると、余計に厳しくなる気がします。もし明確に苦手な科目がある方は、事前に講師に相談しておくとよいと思います。

今回は私はたまたま初日に苦手意識のある小回りだったので、レッスン後にみっちりと復習と確認することができたのは、大きかったと思います。

余力があれば、ナイターで復習できる

苗場スキー場で参加するメリット

今回は苗場スキー場を選びましたが、個人的には以下がメリットに感じています。

・1泊2日で受験できるコースがあるスキー場は比較的少ない
・都心からアクセスがよい。
・比較的標高が高く、雪質がよい可能性があった。
・講師がそのまま試験官

他のスキー場がどうかわかりませんが、今回は試験官の3人のうち2人が実際に2級のレッスンの講師でした。(3人のうち1人は1級のレッスン担当)

つまり、試験でどういうポイントを重視しているか、ダイレクトに評価のポイントを教えてもらえるので、個人的にはかなり安心感がありました。

苗場スキー場で参加するデメリット

以下の点はデメリットです。

・混みやすい
・スキー場の横の移動が長い
・受験者数が多いかも?

言わずとしれた、プリンスホテル系列なので、スキー初心者やツアーで混みやすいです。特に海外の方も非常に多いので、リフトは全体的に非常に混みます。

とはいえ、今回参加した2月でも、リフトの並びもせいぜい5分あったかなかったか位なので、それほど待ったという感覚はありません。

リフトも一番端にある第3高速リフトをメインで使っていたのも大きいかも。

苗場スキー場自体の特性ですが、横にだだっ広いので、レッスンの時間以外に何かと移動が大変です。特にレッスンは右端で行われたので、左端の日帰り駐車場などに止めていると移動が大変です。

また、2月というピークシーズンだったからかもしれませんが、講師1人あたりの受講生が多かった気がします。2級は7人ずつ2班に分かれてで良かったですが、1級は11人位を1名で担当していたので、1級は受講者の割合が多く感じました。

検定の緊張感

検定会場ですが、第3高速リストの真下で行われました。このリフトの真下というのがポイントで、人に見られている感じがして、余計に緊張感が高まった感じがしました。目線が気になる方は、リフトを見ないようにして、斜面に集中していくとよいと思います。しかも今回は受験者が1級と2級をあわせて80人位いたので、余計に目線を感じました。

今後1級を目指す時に、違うスキー場にするかというと、やはり1回受験している苗場の方が、1回試験を受けているので、安心して滑れるような気もしています。1級も目指すなら、2級と同じスキー場で受けることも想定した方が良さそうです。

1級バッジテストコースはどうか?

今回は2級しか受けていないので、側で見ていた感想です。なので、本気で1級を目指す方は、あまり参考にしない方がいいかもです。

今回は11人くらいバッジテストコースに参加していましたが、最終的な合格者は3人でした(1級の合格率は30%弱なので、ある意味順当ではあります)。

1級は2級に比べてもより精度高い技術習得が必要だと思うのですが、講師1人で生徒11人は多すぎる気がしました。また、2級でも同様のことが言えますが、ある程度の基礎力がないと、2日間の講習だけで合格を目指すのは、時間がかなり少ないように思います。

失敗してもいい覚悟で、気楽に受けてみるか、事前に他の講習などで、苦手分野を重点的に対策して参加する方法もありだと思います。

最後に

いきなり受験するのが不安な方は、受験なし(1000円引き)も可能なので、レッスンだけ受けるもいいかもです。

実力がある方は、事前講習+検定でもいいかもです。ただ、講習なしで検定だけは、正直オススメしません。やはり検定で評価されるポイントはあるので、そこは知っておくべきだと思います。

個人的には、今の実力がどうあれ、一回参加してみていいと思います。

合格に至らなければ、何が足りていないのかを知るきっかけにもなると思います。

スキー検定を受けるのは、誰にとっても、チャレンジすることであり、チャレンジすることは素晴らしいことだと思いますので、思い切って是非飛び込んでみて下さい!

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